前回の前編では、東京五輪ゴルフ競技の会場となる霞ヶ関カンツリー倶楽部の歴史や見所について解説してきました。
それでは、そんな伝統の霞ヶ関カンツリー倶楽部で開催される、今回の東京オリンピックはどんな大会になるのか?その見所は?について、今回の後編で解説します。
東京オリンピックゴルフ競技の楽しみ方<前編>会場の霞ヶ関カンツリー倶楽部ってどんなコース?|フジ天城コラム
代表選手決まる
参加国の代表選手も決まり、選ばれた選手は念入りなコンディション調整をしている事でしょう。
ゴルフの日本代表は、男子が松山英樹選手と星野陸也選手で、女子が畑岡奈紗選手と稲見萌寧選手となりました。
全米女子オープンで優勝した笹生優花選手は日本とフィリピンに国籍があり、フィリピン代表として出場します。アメリカ男子選手の代表にも日系のコリン・モリカワ選手が選出されています。
女性に優しいゴルフ場が応援する日本女子プロゴルファー|フジ天城コラム
男子は直近の7月15日~18日まで全英オープンが開催され、女子は7月22日~25日までエビアン選手権が開催されますので、代表選手はメジャー大会後でのオリンピック開催となりますのでハードな上、難しい調整を強いられるかもしれません。
スポーツ観戦の中でもゴルフは選手を間近に見る事ができることと、室内観戦ではなく屋外観戦でゴルフ場の敷地は広大ですから、入場制限をしての観戦を期待しましたが無観客となり残念です。
世界のトーナメント観戦で言えば、先に行われた男子メジャーの全米オープンでも多くのギャラリーが観戦し、スタンドでの観戦も間隔を空けてるわけでもなく、マスクを着用する人も殆ど見受けられませんでした。
国際試合のオリンピックだから無観客開催に踏み切ったのか、無観客で開催する意味があるのかなどの様々な意見がありますが、ゴルフトーナメントは様々な観戦方法がありますので、「ゴルフ競技の観戦のコツ」をご紹介します。
ゴルフ競技観戦のコツ
1.練習場での観戦
ドライビングレンジやアプローチ場、パッティンググリーンではツアープロの練習方法を知る事ができます。ドライビングレンジでのウォーミングアップの仕方や練習するクラブの順番、球数など参考になる情報が満載です。
飛距離より弾道の高低を見たり、アイアンであればターフの取れ方やショット音などの違いが良くわかります。ドライビングレンジへの出入り口で待機していれば、選手にサインをしてもらうチャンスが訪れます。
スタート前に芝生でアプローチ練習場出来るのは最高✌️⛳ pic.twitter.com/9XamwLHlvB
— フジ天城ゴルフ倶楽部 (@fuji_amagigolf) May 21, 2021
パッティンググリーンでは、選手同士やコーチとの会話を聞く事ができる可能性が高いです。
グリーン上へはローピングでギャラリーは入れなくなっているとは言え、選手だけが通れる通路を設ける事は出来ないことから、通常営業で使う歩経路を使って選手は移動しますから、ここでも選手に近づくチャンスが多くあります。
サインを貰うには試合中は選手もナーバスになっていますので、プロアマの時やラウンド後の練習の時が1番のチャンスです。
アプローチの練習を天然芝でしたいゴルファー必見!|フジ天城コラム
2.ギャラリースタンドでの観戦
ゴルフトーナメントで必ず見掛けるのが、スタートホールと最終ホールに設営されたギャラリースタンドです。出場する全ての選手が見たければギャラリースタンドでの観戦が1番です。
そしてPGAツアーのギャラリースタンドのデカいこと❗️
動画のボリューム上げてもらえれば、人の数の多さ、スタンドのデカさが伝わるはず🇺🇸
スタンドだから、よけいに声が響いてる📣#ゴルフ#ファーマーズインシュランスオープン #FarmersInsuranceOpen #お分かりいただけただろうか#ほんとお祭り pic.twitter.com/GIpOnrAQzw— 嘉数光倫 (@terumichiKAKAZU) January 28, 2020
出場選手のスタート情報は常に確認出来る様になっていますので、お気に入り選手をピンポイントでスタートホールで観戦した後に、最終ホールまで移動してグリーン上でのプレーを見る事ができます。
お気に入り選手のスコアが良ければアテスト会場に向かう途中で、サインをお願いする事ができる可能性があります。
3.移動しながらの観戦
気に入ったホールだけの観戦や、ホールを移動しながらの観戦も楽しむ事が出来ます。
女性に人気があったプロデビューした頃の石川遼選手には、当時メロン軍団と呼ばれたファンクラブ会員が約4,000名おり、トーナメント会場へメロン色のグッズを身に付け、石川遼選手の応援に駆けつけていました。
PEARLY GATES 30TH FUTURE GOLF TOUR 2019
兵庫県のよみうりカントリークラブで開催されているフューチャーゴルフツアー。なんとこのツアー、ローピングが無いから選手を間近で見られ、そしてフェアウェイも選手と一緒に歩けます。他では体験出来ないツアー。#石川遼#パーリーゲイツ#EVEN pic.twitter.com/ZzswfpAzMs
— 【公式】EVEN編集部 (@even_golfmag) June 22, 2019
インターネットでの配信がない時代は、テレビ放映は決まったホールしか写す事はありませんでしたので、映る景色はいつも同じです。又、人気がある選手や最終組が中心となりますので本来のトーナメント会場の様子はわからないのが現状です。
人気がある選手の組は大勢のギャラリーが大移動して、人気のない選手や朝早いスタートの組には殆ど誰もついていない状況となります。一見華やかなトーナメントはツアープロにとっては過酷な戦場となります。
メンバーとなっているコースがゴルフトーナメントを招致された場合は、コースが様変わりしてしまいますので、ツアープロの凄さを身をもって体験する事ができます。
グリーンの速さやラフの長さだけではなく、普段無いギャラリースタンドやローピングされてギャラリーがホールの両サイドを埋め尽くされた状態はホールが狭いだけではなく、ギャラリーの目線、物音など一般ゴルファーでは経験できません。
いつかフジ天城ゴルフ倶楽部でも、プロゴルフトーナメントが開催される日が来るかも?!