日本のゴルフ場の造成の歴史

フジ天城ゴルフ倶楽部は昭和36年開場ですが、日本のゴルフ場最初の造成ブームは昭和50年前後です。その当時に造成されたゴルフ場はまだ、寒冷地(北海道など)を除き洋芝のグリーンのメンテナンスは難しく、高麗芝のグリーンがメインとなっていました。

第2次造成ブームは平成元年頃から始まり、日本のバブル期に造られたゴルフ場は、様式のクラブハウスに丘陵地に造られた大きなワングリーンの洋芝が特徴でした。
グリーン使用される芝生の種類は多様で、気候によって合う合わないがありますが、芝生の品種改良やコースメンテナンス技術の向上により使用範囲は広がりました。

まだ日本のゴルフ場に洋芝が導入されていなかった時代、日本芝である高麗芝だけではエバーグリーン(常緑)を実現出来ませんでした。

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日本のグリーンを変えたきっかけ

日本のゴルフ場に洋芝が導入されるきっかけは、ある偶然がもたらしました。
三菱財閥創業者である岩崎弥太郎氏の孫で4代目の小弥太氏が、イギリスから洋芝の種を取り寄せあちらこたらに蒔いていたのがやがて発芽し、根付いた芝が発見されたことから始まります。

1900年代初め、日本には神戸と横浜に外国人が造成したゴルフ場しかなく、日本人による日本人のためのゴルフ場を造ろうと現在の駒沢に1914年東京ゴルフ倶楽部が誕生します。
しかし、その当時は砂のティグランドと砂のグリーンに雑草と小砂利のフェアウェイでした。

東京ゴルフ倶楽部では植物学者の相馬氏がグリーン委員長を務めており、芝の研究に没頭、1929年初冬に、枯れた高麗芝の中から常緑の芝を発見します。
この発見こそが、日本のゴルフ場のグリーンを劇的に変えるきっかけとなります。

そして、”駒沢ベント”と呼ばれた西洋芝は、日本発の本格的18ホールコースのグリーンに使用され、東京ゴルフ倶楽部朝霞コースが1932年に完成しました。

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2グリーン化へのシフト

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以前のコラムでもご紹介しましたが、東京ゴルフ倶楽部朝霞コースの設計者は、C.Hアリソン氏。

1932年は東京ゴルフ倶楽部朝霞コースを皮切りに、霞ヶ関カンツリー倶楽部西コース廣野ゴルフ倶楽部相模カンツリー倶楽部相馬氏とアリソン氏が携わり、アリソン氏が来日し
た際に同行したG.ペングレース氏がスーパーバイザーとしてアリソン氏が日本を発った後にも力を発揮し、日本発のエバーグリーン(常緑)コースを造り上げたのでした。

しかし、残念ながらその年に酷暑が襲い、全てのコースで問題が発生!芝生全滅となるコースも出てきてしまいました。
洋芝によるグリーンは残念ながら1シーズン続かずに終了の憂き目となりましたが、日本人のピンチに対しての不屈精神が発揮され、2グリーン化が始まりました。

1930年代にベントグリーンを導入したコースは、全滅してしまいましたが、日本の名設計家として名高い井上誠一氏が霞ヶ関西コースの本グリーンを高麗、第2グリーンをベントの2グリーンに踏み切りました。

井上誠一氏が2グリーンの生みの親としたら、2グリーンをジャパニーズスタンダードとしたのは、川崎国際カントリークラブ造成時に井上氏の助手を務めた富澤誠造氏。
1950年頃から本格的となった2グリーンのゴルフ場造成は1970年代終わりまで続きました。

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ゴルフブームの到来とともに

1957年に霞ヶ関カンツリー倶楽部で行われたカナダカップ(現ワールドカップ)での団体と個人優勝がきっかけで、日本では第1次ゴルフブームとなりましたが、その当時のゴルフコースは全国に116コースでした。そして、1970年後半には10倍以上となる1300以上のコースが誕生しました。その後のゴルフ場はゴルフブームに重なり合うように時代とともに増えていきました。

平成に入って、ジャンボ尾崎選手の復活がきっかけとなり第3次ブームが始まり、それと共にゴルフ場は平成4年(1992年)には2,000を突破しました。
読者の皆さんご存知のように、その後日本では爆発的なゴルフブームはなく、2000年頃をピークにゴルフ場は減り続け、その数2,000を切る日も遠くないかもしれません。

フジ天城ゴルフ倶楽部も2グリーンとして造成され、現在ではベントグリーンが主流となりAグリーン、Bグリーンともベントとなっています。
時代の変化とゴルファーの要望に答えるように、その情熱を傾けた人物が、日本のゴルフ場を造り、適応して来ました。

フジ天城ゴルフ倶楽部もご来場の皆様の声に耳を傾け、ご要望に一歩でも近づけるよう今後も努めて参ります。

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