グリーンのメンテナンスを知れば、パターがうまくなる!?

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グリーンのメンテナンスと言えば、芝生を毎日刈り込むことが一番のメンテナンスとなります。
芝生を毎日刈ることで、雑草の進入を防ぎ、刈高を維持し芝草を美しく保つことが出来ます。
芝刈を怠れば、芝草が伸びすぎることによって、葉の成長点といわれる部分を切り取ってしまい、新しい葉が出なくなり枯れてしまう可能性が高くなります。

また、伸びすぎることで成長点は高くなり芝草はより上へ上へと伸びていきます。
一定の刈高を保っていれば、横に広がりますので密集した芝草となり雑草の進入を防ぎ、密度の高い芝生はボールの転がりを良くします。

【ゴルフ場裏話】日本のゴルフ場誕生とグリーンに使用される芝生の関係について

見た目も美しく密度の高い芝生を作るのには、なんと言っても良い土壌が必要になります。芝生はイネ科ですから老化した土壌では元気に成長できません。

【エアレーションとサッチング】

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土壌を良くするのに1番適した方法が、エアレーションと呼ばれる通気作業です。
元気な野菜を育てるのには、先ず始め畑を耕す必要があります。この考えと同じで硬い土壌であれば通気性と排水性が悪く作物は育ちません。

ゴルフ場の中でグリーンが1番多くの人が乗る場所ですし、ティーグランドに比べ刈高も低く痛みやすい上、人や機械によって踏み固められてしまいます。

ただ芝生を刈るだけでは、刈草などが時間と共に土壌に入り込み堆積され層が出来ます。この層のことをサッチと呼びますが、サッチが形成されると通気性と水はけが悪くなり、病原菌が繁殖しやすい環境となり様々なトラブルの原因となってしまいます。

サッチングエアレーションを行い、床土を柔らかくして通気性や通水性を向上させ、古い根を切り、新しい根が生えることで根が強くなり、目土を行うことでサッチの分解を促し、新しい砂を入れることによって土壌を入れ替え、土壌内にいる微生物の活動を促すことが出来る様になります。

更新作業と呼ばれる上記の一連作業は、一般的には年間に2回実施(春・秋)します。春の場合は、種まきを加える場合もあります。
芝生も日々成長し変化します。芝生管理に大事なことは毎日の観察です。手間を加えれば元気な芝生として成長しますが、逆に過保護にすれば病気や害虫に対する抗体を失うことになりますので、何事もバランスが重要なのでしょう。

【グリーンの芝草によるパッティングの変化】

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ご来場の皆様がプレイされる時に気になるのは、グリーンの状態ではないでしょうか。
ゴルフのスコアはパー72設定のゴルフコースであれば、ショット36ストローク、パッティング36ストロークの構成となりますのでパッティングの出来によってスコアが大きく左右します。

近年では高麗グリーンを採用するゴルフ場は減りましたが、高麗グリーンは芝の葉が太く、芝草の伸びる方向が太陽の位置、水の流れる方向、風向きなどに影響を受けるため芝目が発生します。
その芝目にパッティングでのボールの転がりが影響を受けますので、上り傾斜でも順目(芝草が進行方向に伸びている状態)であれば、ボールの転がりは良く、カップに対してグリーン面が右に傾斜していても芝草が逆方向に伸びていれば、傾斜方向と逆方向にボールが転がります。

高麗グリーンが全盛の時代と今では、パターもパッティングスタイルも変化しています。
高麗グリーンの場合、ベントグリーンに比べ転がりはスムーズではないため、パッティングのインパクトを強くします。

1960年代~1980年代にかけてはアメリカ、ヨーロッパでもグリーンの芝生は現代比べ品質は劣り、グリーン面の均一性は余りありませんのでスムーズな転がりとは言えず、強いインパクトがパッティングの主流でした。
この時代のパターは、L字型、T字型が多く、海外でも活躍した青木功プロはT字型、ジャンボ尾崎プロはL字型を愛用していました。

1980年代後半からはベントグリーンが主流になり始め、パッティングスタイルにも変化が見え始めました。
タップ式と言われた青木プロのスタイルからストローク式といわれる、バックスイングとフォロースルーのストローク幅とスピードを同じにしてインパクトを強くしすぎない速いグリーンに対応できるスタイルへと変化していきました。

それに伴い、パターは今でもトゥ・ヒールバランスの原型となっているピンアンサーが生まれ、パッティングストロークでフェイスアングルのブレを少なくするフェイスバランスのパターとしてRAM社から発売されたのがゼブラパターでした。日本ではマレット型と呼ばれ爆発的な人気となりました。

その後はパターも大型ヘッド化して素材も多様化。ステンレスからブロンズ、ベリリウムカッパー、ベリリウムニッケルなどはピンから発売され、ファットレディーパターはアルミの削りだしで、ミーリング加工が施され発売時には衝撃を与えました。

ベントなどの洋芝による高速グリーン化でソフトな打感が好まれるのは、いわゆるインパクト時のタッチと言われる手に伝わる感覚がパッティングには重要な表れでしょう。
グリーンのメンテナンス技術が向上し、グリーンの質が変わることでパターやパッテインングスタイルが変わる。
フジ天城ゴルフ倶楽部でもお客様のニーズの変化に対応するだけではなく、お客様のご要望を先取りする取り組みを今後も続けていけるよう努めて参ります。

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