松山英樹選手の優勝は運命だった

ゴルフ界にとってビックニュースがありました。皆さんご存知の通り、日本人初の男子レギュラーツアーでのメジャーチャンピオンの誕生です。

正直、男子のレギュラーツアーでのメジャー優勝は日本人には無理と思っていたゴルファーは多いと思いますが、ついに打ち破ってくれました。


今回の松山英樹選手のマスターズ優勝は、運命めいた感がありました。「第1の運命」は、10年前の2011年に松山選手は、アマチュアとしてマスターズへ初出場してローアマを獲得しています。

この時の出場資格は、2009年から始まったアジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権で2010年に優勝した事で権利を得ました。

2011年3月11日に日本で起きた出来事は多くの日本人、特に若い人たちの意識を変えたといわれています。当時19歳の松山選手もその1人で、それが「第2の運命」となっているのではないでしょうか。

2011年当時、東北福祉大学ゴルフ部に所属していた松山英樹選手は、3月11日に起きた東日本大震災によってマスターズ出場を断念する思いを周りの説得によって出場したと言われています。凱旋帰国の会見でもその事に触れていました。

松山英樹選手は常に震災での体験が胸の中にあり、後押ししているのではないでしょうか、今でも住民票は仙台に置いているそうです。

今回は新型コロナウィルスと言う世界が混乱している状況、松山英樹選手は自分の事より周りの困難に対して頑張る力が沸いてくるのでしょう。

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マスターズローアマチュア獲得選手がマスターズを制する難しさ

マスターズでローアマを獲得するには予選通過しなければなりませんので、予選通過するだけでも大変なのですが、2011年大会での松山英樹選手は、トータル1アンダー27位タイの成績でのローアマ獲得でした。

松山秀樹選手は翌年もアジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権で優勝して、マスターズへ出場しています。3日目までは王手を掛けていましたが、最終日に80とスコアを崩して、昨年のZOZOチャンピオンシップで優勝しているパトリック・カントレー選手に逆転されタイトルを逃しました。

アマチュア時代に嬉し悔しの両方をマスターズで経験しています。1934年に初開催されたマスターズの長い歴史の中で、ローアマチュアに輝き優勝した選手は多くありません。今回優勝の松山選手以外に5名だけとなります。

ローアマ獲得でマスターズに勝利したのは、1960年にローアマとなり、1963年に初優勝したジャック・ニクラス氏、1972年と73年にローアマとなり、その後1984年に勝利したベン・クレンショー氏、1991年にローアマ、2004年に勝利したフィル・ミケルソン選手、1995年にローアマ、1997年に勝利したタイガー・ウッズ選手、1999年にローアマ、2017年に勝利したセルヒオ・ガルシア選手となります。


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当然ですが、レジェンドばかりですので、その中に日本人選手が含まれていることは感慨深いです。

2011年に始まったマスターズトーナメントファンデーションは、アジアパシフィックアマチュアチャンピオンシップを皮切りに、ジュニアゴルファーを対象としたドライブ、チップ&パターチャンピオンシップはドライバーの飛距離、アプローチとパッティングを競い合う競技となり、全米各地で予選を実施してオーガスタナショナルで決勝が開催されます。

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女子選手の活躍も見逃せない!

2019年から始まったのが、女子のアマチュア選手権でした。

今まで女性の受け入れには消極的だったオーガスタナショナルゴルフクラブが、2012年に元米国国務長官コンドリーザ・ライス女史ら2名を会員に迎え入れてからは、女性会員も増えているとのことですが、そこに女子のアマチュアの大会を開催する事は大きな意義があるのではないでしょうか。

そして「第3の運命」は、マスターズ開催前に行われた今年のオーガスタナショナル女子アマチュアゴルフ選手権で、高校3年生の梶谷翼選手が優勝した事です。


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今年2回目となったオーガスタナショナル女子アマチュアゴルフ選手権ですが、昨年は新型コロナの影響で中止に、出場権を得ていた梶谷選手はその悔しい思いを今年に賭けたのでしょう。

土壇場で自らのミスにより追いつかれ、プレーオフの末による優勝でした。

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