松山英樹選手が男子メジャー大会のマスターズで優勝して、日本に凱旋帰国し、再びアメリカに戻りメジャー第2戦の全米プロゴルフ選手権に出場し、2日目にスコア68で4位タイまで浮上しましたが、3日目にスコアを崩して23位タイでフィニッシュしています。
優勝はメジャー男子最年長優勝を記録したフィル・ミケルソン選手。最終日の模様をご覧になった読者の皆様をお見えになると思いますが、「えっ?!もしかしてこれは過去の試合??」と思える光景でした。
ギャラリーの殆どはマスクをする事無く、警備員もマスク未着用でミケルソン選手を追いかけフェアウェイになだれ込むギャラリー!
世界中が注目するメジャーでも、アメリカではもうコロナなど関係無しでトーナメントを実施しています。今だに無観客での試合となっている日本の事情とはかなりの温度差があります。
そんな日本のゴルフトーナメント状況に目を向けますと、日本のプロゴルフツアーでは、男子より女子が注目を集めている状況に変わりはありません。
次なる日本人メジャー優勝の候補になれば、男子の場合は松山選手以外には思いつかない人が多いのではないでしょうか?!
男子ゴルフ賞金ランクと歴代賞金王Part2(2000年代~現在)|フジ天城コラム
世界の舞台で戦う日本女子プロゴルファー
女子選手になれば、皆さんご存知のように全英女子オープンに、日本人選手として現JLPGA相談役の樋口久子さん以来の42年ぶりに優勝した、渋野日向子選手を筆頭にアメリカツアーを拠点として活躍する畑岡奈紗選手、ベテランの上原彩子選手が頑張っていて、若手では宮里藍さん、畑岡選手に次いで18歳でプロデビューを果たした山口すず夏選手がいます。
山口すず夏選手
山口選手は畑岡選手と同じようにアメリカのツアーでのデビューとなり、山口選手はアメリカ女子ツアーの最終予選Qシリーズで2019年の出場権を獲得し、先週行われたピュアシルク選手権にも出場していました。
渋野日向子選手
同じくピュアシルク選手権に出場していた渋野日向子選手は、3日目にビックスコアの64で回り存在感をアピール!
今シーズンはアメリカツアーの出場権がある試合には積極的に出場する意向のようで、6月に行われる全米女子オープン、KPMG全米女子プロゴルフ選手権まではアメリカで戦う事を表明しています。
アメリカ女子ツアーでも男子ツアー同様のポイント制を今シーズンから導入し、CMEポイントと呼ばれる新制度の規定の中に、ツアーメンバー外でも出場した大会のポイントの合計で40位以内に入れば、「ノンメンバー40」というカテゴリーで2022年の出場権を得ることができるとされ、渋野選手は40位以内に入り、来期のアメリカ女子ツアーの出場権を狙うようです。
渋野日向子オフィシャルサイト
https://hinako-shibuno.jp/(外部サイト)
メジャー制覇を期待できる日本人女子選手は?!
先週行われた中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンで優勝争いをした、稲見萌寧選手と小祝さくら選手の勢いは止まらない感じがします。
稲見選手は川奈ホテルゴルフコース富士コースで行われた、フジサンケイレディスクラッシックでの優勝で、2020-2021シーズン5勝目を挙げました。
小祝選手は現在国内女子ツアー賞金ランキングトップですが、2位の稲見選手との差は1600万程でしたが、先週の中京テレビ・ブリヂストンオープンで6勝目を挙げた稲見選手との差は950万円まで縮まりました。
小祝さくら選手
小祝選手がゴルフを始めたきっかけは、母親が宮里藍さんを応援していた影響で、8歳のときに母親のゴルフレッスンについていった時からとされています。
国内女子プロゴルフツアーを盛り上げるきっかけを作った宮里藍さんと同世代のお母さんの影響からゴルフのツアープロとなり、宮里藍さんの後継者としての役割を十分に果たしていると言えるでしょう。
稲見萌寧選手
稲見選手のゴルフを始めるきっかけは、父親に勧められて練習場に行ったことと言われています。父親の影響でゴルフを始める選手が圧倒的に多いですが、父親の影響となると厳しい練習をする事になる場合が多いです。
稲見選手も父親がゴルフセンスがあると、練習環境が良い都内から千葉に引越し、1日10時間もの練習をしていたと言われています。
稲見選手の場合、生まれた時から母は世界を視野に入れていました。母親が有名になったときに世界中で覚えやすいようにとモネと名付けたと言われています。
名前に関しては先にアメリカで活躍する畑岡奈紗選手と同じで、畑岡選手もアメリカのNASAにちなんで命名されたと言われていますので、今後アメリカでの活躍が期待されます。
アメリカではミレニアム世代の次の世代と言われるZ世代の彼女たちですが、国内女子ゴルフツアーでは黄金世代と期待され、今後世界で活躍できる可能性は充分にあります。
毎年のようにヒロインが誕生する国内女子ツアーですが、今後も10代からプロツアーで活躍する選手は増えてくるでしょう。
2020年に日本の女子プロゴルファーで有望な選手は誰?|フジ天城コラム
フジ天城が注目する選手は?!
フジ天城を練習拠点にしているのは菅沼菜々選手、菅沼菜々選手と仲の良い山路晶選手もオフシーズンにフジ天城に訪れていました。
フジ天城には来ませんが、静岡県熱海市出身で函南ゴルフ倶楽部を練習拠点とする渡邉彩香選手も注目しています。
渡邉彩香選手
渡邉選手は中京テレビ・ブリヂストンオープンでも8位と検討し、現在の賞金ランクは7位です。2020-2021シーズン開幕戦のアース・モンダミンカップで5年ぶりに優勝した姿もまだ印象に残っています。
菅沼菜々選手
渡邉彩香選手を目標とする菅沼菜々選手は2000年生まれ、18歳の時にJLPGA90期生としてプロテストに合格。
アマチュア時代の戦歴も輝かしく、関東中学校ゴルフ選手権優勝を手始めに、埼玉県ジュニアゴルフ選手権日本ジュニア選手権女子の部で優勝をしています。
プロ転向後はまだ未勝利で、現在の賞金ランクは77位でありますが、得意の小技で結果が出る日も近いと思います。
菅沼菜々オフィシャルInstagram
https://www.instagram.com/nanasuganuma_official/(外部サイト)
山路晶選手
菅沼菜々選手とオフにフジ天城に練習に訪れていた山路晶選手も黄金世代の1人、山路選手がゴルフを始めるきっかけは2人の兄の影響で、直ぐ上の兄は男子プロゴルファーの山路幹選手。
兄と共に中嶋常幸氏が主宰するジュニアゴルフアカデミーのヒルズゴルフ・トミーアカデミーでゴルフを学んでいます。
ヒルズゴルフトミーアカデミー
https://www.hillsgolf.jp/tommyacademy/(外部サイト)
山路選手は宮里藍さんの出身高校でもある東北高校の出身で、高校卒業後に3度のプロテストを経て2019年に最終プロテスト2位タイで92期生として合格しています。
そんな山路選手は静岡県浜松市の出身ですから、これからも頑張って応援していきます! 公式サイトもありますから是非チェックしてみて下さい。
山路晶オフィシャルサイト
https://akira-yamaji.com/(外部サイト)
勝みなみ選手
同世代の先導役として高校1年生のときに、バンテリンレディスオープンで史上最年少優勝している勝みなみ選手は、オフシーズンにお忍びでフジ天城に訪れてくれました。
プロテストの合格は2017年で89期生、同期には小祝さくら選手や新垣比菜選手がいます。15歳で史上最年少優勝をした勝選手の武器はドライバーの飛距離で、黄金世代では勝選手と小祝選手が飛ばし屋の筆頭となっています。
勝みなみオフィシャルサイト
https://minami-katsu.com/(外部サイト)
上田桃子選手
元祖黄金世代とも言える一時代を築いた選手達も、まだまだチャンスをものにしようと頑張っています。
女子ゴルフブームを作った宮里藍さんは現役を引退してしまいましたが、背中を追いかけていた上田桃子選手は国内ツアー15勝目となる今年のパナソニックオープンレディスで勝利を飾りました。
上田選手のコーチは小祝選手も指導する辻村コーチですから、現在のツアーを牽引する選手に刺激され良い結果を生んだのでしょう。
上田桃子オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/momoko-ueda(外部サイト)
横峯さくら選手
そして、宮里藍さんのライバルと言えば横峯さくら選手です。今年の2月に出産してママとなりましたが、日本選手の女子選手の場合は、結婚と出産を機に選手生活にピリオドを打つ場合が多いです。
横峯選手はアメリカツアー参戦での経験から雑誌インタビューで、アメリカの選手は出産後も選手として活躍するプロがいる事などを上げ、引退しない事を明言しています。
自身のインスタで復帰戦を発表した横峯選手は、出産後約3ヶ月のスピード復帰を、今週のリゾートトラストレディスにて果たします。
伊豆地方をお気に入りの場所とする横峯選手の目標はアメリカツアーへの再挑戦と言われていますので、ママさんゴルファーとして更なる活躍をフジ天城は注目したいと思います!
横峯さくらオフィシャルブログ
https://ameblo.jp/sakura-yokomine/(外部サイト)
フジ天城ゴルフ倶楽部では、女性ゴルファーにやさしいゴルフ場を目指しています。みなさんもぜひ、今後の女子プロの活躍に注目しながら応援していきましょう!